とうとうアタイのチームのスイム担当は制限時間のAM11:25になってもトランジットに現れず、アタイはゼッケンに赤丸を喰らって繰り上げスタートとなりました。残念ながらリレー完走は無理でも、バイクコースで完走すればコースタイムは記録されます。目標は2時間半~3時間ですよ!
トランジットエリアを降りてチチヤスの陸橋上で乗車する際、わざわざ応援に来ていただいたたくろうちんから熱い声援を貰い、改めて気合も入ります。命捨てがまるは、今ぞ!(平野耕太「ドリフターズ」より)とガスガスペダリングしてたら、ちゅーぴーパーク北口の下りで直前のバイクがいきなり路側帯に突っ込んで落車するのを見てしまいまった。うおぉ、これは無理せられん。路面も朝の雨でハーフウェットだし、ここは慎重にいかねば…って、のんびりしてたら関門に引っかかるやんけ!
無理はできない、けど無理しないと関門に引っかかるというアンビバレンツに悩みつつ、阿品台~工業団地~大野とアタイはバイクを走らせます。こちとら最後尾の繰上げスタートなんで、ギャラリーもとっくに帰ってるだろうと思いつつ走りましたが、まぁ道々にえらい人数が応援に出てくれてます。すごいや、みやじまトラって、こんなに沿道の声援があるんだ!と少し感動しつつ第1エイドで水を補給、自分的に最初の難関と踏んだ妹背の滝ヒルクライムに入りました。
妹背の滝から第2エイドを経て距離6.5km、標高差約300mのヒルクライムですが、約2/3あたりまで進んだ所で足がピキピキし始めました。このピキピキがくると足がつる前兆なんで、「あぁヤバイヤバイ」と思った矢先いきなり足がつりました。あいててて!たまらず自転車から降りてしばし落ち着くのを待ちましたが、そのまま止まりっぱなしだと関門時刻にひっかかります。足がつりかけの状態で頂上へ自転車を押していき、そこそこ緩い傾斜の所で自転車に再び乗りました。
ひたすら引き足重視の一定ケイデンスでいけばなんとかなりそうです。なるべくふくらはぎの事を考えないようにして走り続け、ようよう頂上を越しました。
頂上から先は約15kmほど下り坂と平地ばかりです。ダムを抜けて佐伯CC前を通り、第3エイドではコーラとバナナを貰ってひたすらペダルを踏みます。足も何とか落ち着いてきました。よしここはタイム稼がねばならぬ、のじゃー。
スタートから36km地点でR186に入り、そこから第二の難関、距離3km標高差約130mのヒルクライムです。さっきの足の不安もありましたが、一定ペースでヒタヒタ登り続け、今度は足がつることもなく登坂成功!そこから1kmほど下り、麓の第4エイドで水を両足にぶっかけて強制冷却、ただただゴールを目指します。
スタートより45km地点の第5エイドで再度コーラとバナナを貰い、本コース最後で最大の難関・所山に入ります。この時点で約2時間ちょい経過。ここから6.5km程ヒルクライムすれば後はゴールまで降りるだけ。何だか目標の2時間30分もいけるかって気がしてきましたよ!
しかし、この所山。距離6.5kmで500m近い標高を上るだけあり、もう半端じゃない坂です。昨日のバス下見で覚悟してたつもりでしたが、実際に自転車乗るとここまでキツイんかって衝撃でした。自分的には両足がイってるとはいえ、激坂の中盤までは何とかいけると踏んでたのに、実際には激坂の遥か手前で両足がつり、自転車を降りて歩きモードに。今まで頑張って貯金してきた時間がどんどん削れていきます。途中でマーシャルの方にエアサロンパスを吹いてもらったり、目がチカチカしてきた(バテる兆候)のでバナナと梅エキスを飲んだりして、ヨレヨレになりながらも頂上を目指します。「リタイア」の言葉がチラチラ頭を掠めだしたのもこのあたり。けど、けどやっぱ完走したいきね。自転車もちゃがまっちょらんし、後2、3kmいけば頂上ながやきね!
頭がボーとしながら、痛む足をひきずり時速4kmちょいで自転車を押すアタイの頭の中で、漫画「3月のライオン」のフレーズがグルグル回ってます。
そううながされて 盤面を見てぼくは みるみる正気に引き戻された
「続けられないよ」
そのくらい「悪いよ」これ
まず感じたのは衝撃
そして 次に襲って来たのは 嵐のような
「恥ずかしさ」だった
さっきまで俺 この人の事 何て思ってた!?
(こういうタイプの人との対局は長くなるな 苦手だ…)
何だよ!?「こういうタイプ」って!!
(イライラしたらダメだ そこに喰らいつかれる)
何様だよ 俺!!?「イライラしたら」とか言って どんだけレベル読み間違ってんだよ!?
勝ちたいだけでただ対局を引っぱって 相手のミスを待つタイプの棋士と 相手を頭の中で勝手に「ランク付け」して
(ここで負ける訳にはいかない どうしても)
目の前の相手の「力量」も計れないくせに 私怨に頭全部持ってかれて
A級棋士つかまえてサブキャラ扱い
バカか オレは
(羽海野チカ「3月のライオン」より)
あぁ、今のアタイにどハマリです。アタイもバカだ。けど次こそは。練習すればきっときっと。もっともっと。
そして頂上前、ようやく傾斜がゆるくなった所で再びバイクに乗車。フラフラで頂上を通過した時に見た時計では、関門時刻ギリギリ。残るは下り坂、ここはイチかバチか飛ばすだけっショ!アタイの短い自転車人生ですが、その中でも最高に攻めたダウンヒルで、ようやくラントランジット(魅惑の里)に到着した時、関門時刻は残り1分を切ってました。
結果:バイク(55.6km)3:10:36
いやぁ、マジでキツかった。しかし、現時点での全力を出し切って、なおかつタイムが残せただけでも有難かったです。沿道の方々やエイドでの声援も大変有難く、励みになりました。この大会がずっと続いて欲しいと切に願います。
また、この大会で新たに多くのアスリートの方々と知り合いになれて、沢山の刺激を頂きました。本大会が実質レースデビューみたいなアタイに、実に親切にしていただき、これまた感謝、感謝です。この感動と刺激をこれからの実生活に生かしていきたいですよ。
けどヤバイですね。あれだけシンドイ思いしながら「機会があったら今度こそは」なんて思ってる自分が少しいる訳ですよ。ヤバイヤバイ。
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